上海の大学における化学物質管理について 

 

本学の化学物質管理と比較,参考にするため,平成18829日から830日にかけて中国上海市の同済大学及び上海交通大学を訪問し,中国における化学物質管理の現状を視察してきました。

同済大学では王教授他3名の先生と上海交通大学張教授他2名の先生を訪問し,お話を聞くことができました。

化学物質管理については,両大学で大きな差異はなく,化学物質の大部分(特に有害性のもの)は購入者が大学を経由して国の審査機関で承認をもらってから,業者からの購入となっている。特に上海では化学物質の管理が厳しくなっている。特に危険でない薬品は大学に申請して購入できるものもある。このように多数の化学物質は国の指定したところの許可が必要となっている。また,廃薬品,廃液は大学のセンターに集め,国指定の専門業者に有料で処理を委託している。中国では化学物質の管理の意識が挙がってきているとのことでした。

 本学の化学物質管理システムについて説明したところ,大いに興味を示していました。

 中国では化学物質の購入には非常に厳しいことがわかりました。また,化学物質の管理については大いなる関心を持っているようでした。

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