IV 化学物質管理システム

 

1.       目的

金沢大学内で使用する化学物質の適正な管理と使用量・排出量の管理の向上を目的とする。

2.       システム概要

1)        化学物質管理システム

化学物質の購入後から廃棄までを学内LANとパソコンを用いて管理するシステム。(次ページフロー図参照)

2)        クライアント(使用するパソコン)

下記ブラウザを有する学内LANに接続されたパソコン

 ブラウザはInternet Explorer 5.0以上又はNetScape 4.7以上

 グループ管理者用には集計結果出力用CSVデータを表示できるソフト(EXCELなど)が必要

3)        化学物質管理システム対象化学物質(薬品類)

金沢大学で取扱う全薬品・化学物質(新規購入,在庫品,合成品など,固体,液体,気体を含む)

容器毎に登録管理する。

ただし,次の化学物質は除く。

@医薬品(人や動物に投与する化学物質)

A放射性物質(RI にて管理を必要とする物質)

B以下の項目は使用量,排出先,量は別途個別に管理する。

*モニター槽などで中和処理のためのみに使用される化学物質

A重油,灯油,ガソリン,軽油などなど燃焼用に使用する物質その他ローリーなどで購入し大型貯溜タンクに貯溜している 化学物質

4)        研究グループ

 金沢大学で化学物質を取扱う全研究グループ及び全部署

 化学薬品を管理しているグループ毎に登録する。(グルー プ内で登録保管している薬品などのみが使用できる)

 登録に必要な基本事項(キャンパス・部局・棟・学科)は グループ登録用シート(別紙1)に記載のとおり

5)        センター管理者

化学物質管理システム全体を管理する者(環境保全センターが行 う)

6)        グループ管理者(教職員)

研究グループの責任者で,集計や廃液・廃棄物の処理依頼などができる者。ただし複数の管理者指定が可能。グループ登録用シートで環境保全センターへ登録する。

7)        一般利用者(院生・学生など)

グループ管理者からIDとパスワードを得てシステムを利用でき る者

 

8)        薬品容器(化学物質の入った容器)

薬品容器番号(バーコードシール)を添付して管理する化学物質が入った容器で,ビン,ポリ容器,一斗缶,ガロン容器,アンプル,紙箱,キット,ボンベ,その他とする。

9)        廃液・廃棄物容器

廃液・廃棄物容器番号(バーコードシール 廃)を添付して管理する別途指定された容器。

3.       化学物質管理システムへの登録

金沢大学で化学物質を取扱う研究グループは,化学物質管理システムへの登録を行う。

<システムへの登録手順>

@      センターに連絡し,グループ登録用シート(別紙1)を入手する。

A      グループ登録用シートに必要事項を全て入力し,センターに送付する。(電子メールに添付)

B      登録完了通知と薬品・廃液など容器用容器番号(バーコードシール)の必要枚数の確認の連絡がセンターより送られる。

C      上記の必要枚数をセンターに連絡する。

D      センターより上記容器番号が送付される。

4.       化学物質の登録と使用

金沢大学内で取扱う化学物質は化学物質管理システムへ登録した後,使用する。グループ管理者は化学物質の登録に必要な情報(別紙2参照)を環境保全センターに連絡し,化学物質管理システムへの登録は環境保全センターが行う。

日本語名,英名,CAS No, 法規制(毒劇物,危険物,PRTR,有機則,特化則,鉛則,水濁法,大防法,国際規制物質,麻薬向精神薬などの有害性(発ガン性))なども必要である。 ただし,一部判らない項目(CAS No[混合物は除く],毒劇物は必要)があっても登録は可能とする。後に判明した時点で情報を追加する。混合物の場合は成分名,成分比率も必要である。

 化学物質の使用と使用後の廃液・廃棄物の貯留は必ず,化学物質管理システムを通して行う。

5.       操作方法

概略を以下5-1から5-6に示す。

化学物質管理システムの操作説明書は,システムにログイン後のメニュー画面から閲覧できる。

6.       その他

環境保全センターへの薬品・廃液など容器用容器番号(バーコードシール)交付の依頼や問い合わせなどには,必ず所属,研究グループ名も通知する。

 外部へ処理委託する場合にはこのシステムと連携しているマニフェスト管理システムを利用できる。詳しい利用法などは環境保全センターに問い合わせる。

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